「太る」は「老ける」見過ごせない肥満のダメージ!

いつまでも若々しくいたい!

誰もがそう思うものですが、あなたはいかがですか?

若さを保つためにダイエットは一つの手です。というのも、太ることは「老ける」にもつながっています。

私たちの目に見える「老ける」から、目に見えず感じにくい「老ける」まで、太るメカニズムと老化は密接な関係があります。

実はこの老化に関係しているのが「糖」だからです。

糖と言えばピンときますね。そう、太る原因は糖にあるからです。「太る」と「老ける」は糖を介してつながっています。

私たちの体のちょっと皮肉な話

私たちが生命を維持していくにはまず酸素と糖(ブドウ糖)が必要です。

ここでいう糖とはブドウ糖のことです。炭水化物をこれ以上分割できない所まで小さくしたのがブドウ糖です。

 

酸素と糖をエネルギーに変えて体の熱にしたり筋肉を動かしたり代謝活動をしたり、私たちは生きる上で酸素と糖が必要不可欠です。ただ、皮肉なことに老化を進めるのも酸素と糖なのです。

酸素が引き起こすのが「酸化」、糖が引き起こすのが「糖化」といいます。

「酸化」はすでにご存知の方も多いかもしれません。酸化に対抗する「抗酸化」の食品やサプリメントも沢山売られています。

リンゴの切った面が茶色くなるのも酸化です。

酸化は体が酸素を使った時に出る活性酸素がつくりだす、いわば体のサビです。細胞が活性酸素でキズつけられ細胞自体が劣化します。この劣化が老化の一つ。その他に細胞がガン化したり、LDLコレステロールを酸化させ血管を詰まらせる原因になったり様々な影響が出ます。

一方、「糖化」についてはまだまだこれから知れ渡っていく段階です。

体はこげている

酸化に対して糖化とは「メーラード反応」ともいって、体がこげるような状態です。

分りやすいのが肉を焼くと茶色くなったり、白い玉ねぎを炒めるとアメ色くなったりする反応です。

パンやホットケーキがきつね色に焼けるのも糖化の一つです(コゲもありますが、コゲと糖化は別になります)。

でも、人間は火で焼けることはなく、常温で暮らしていますね。

実は常温でも糖化は起ります。

秋に木の葉が紅葉するのは糖化現象です。葉に集まってきた糖分がゆっくりと葉を茶色くさせます。それと同時に葉を硬くさせていきます。

 

糖化自体は糖(ブドウ糖)とタンパク質、脂質が結びつくことです。糖化によって出来た物が私たちの体に不具合を起こしていきます。この糖とタンパク質、脂質が結びついた物を糖化終末産物、またはAGEs(AdvanceGlycationEnds)といいます。

 

どんな老化が起っていくの?

では、実際に糖化によって私たちの体にどんな老化が起っていくのでしょうか?

いくつか例をあげてみましょう。

  • 皮膚の老化
  • 血管の老化
  • 骨の老化
  • 脳の老化
  • 腎臓の老化…eta

 

皮膚が糖化すると

私たちがこの糖化で一番分りやすいのが皮膚です。

皮膚はコラーゲンなどのタンパク質からできていますが、このコラーゲンがAGEsで劣化すると弾力性がなくなりシワ、タルミ、またシミの原因にもなります。

高価な化粧水やクリームを塗ったり、エステに行っても大元のコラーゲンが老化していたらムダなことになります。

日焼けした女性

血管がどうなっていく?

体内では血管の劣化を起こします。血管もコラーゲンなどのタンパク質から出来ています。AGEsで劣化すると硬くなり弾力性のないモロい血管へと変わっていきます。

骨も糖が変えていく

また、骨もAGEsの影響を受けます。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分ばかりではなく、ミネラル分をつなぐ「にかわ」の役割をもつ骨コラーゲンが30%ほど含まれます。

このコラーゲンがあるため骨はしなやかさを維持できます。が、骨コラーゲンにAGEsがくっ付き糖化されると硬い骨に変わり、少しの衝撃でも骨折しやすくなります。骨粗鬆症の一つの原因は骨コラーゲンの糖化です。

脳は蓄積され…

脳もAGEsがたまるとアルツハイマー型の認知症が引き起こされると言われます。アルツハイマー型認知症の型の脳にはAGEsが多く集まったシミのような部分があります。

腎臓も老ける

腎臓は毛細血管の集まりです。この血管がAGEsで硬くなると負荷がかかり壊れていきます。一度壊れるとなかなか再生せず、血液から老廃物をこしとる力が衰えます。このこと自体が老化を進めてしまいます。

どちらにしても、糖がタンパク質や脂質と結びついて糖化してできたAGEsが硬さをつくり様々な不具合をおこします。

太るも老けるも、結局は…

太るも老けるも結局は体の中で余ってダボついた糖が原因です。

血液中の糖は筋肉や脳で消費されますが、余っている糖は中性脂肪になって蓄えられます。

また、余っているから糖化が起こりAGEsがたくさん作られてしまいます。

 

どちらにしても体の中の糖を適量にしていく!

これが大事になってきます。

入り込む老化

実はAGEsは体の中で作られるだけではありません。

AGEsの多く含まれる食品を食べても体に影響します。特に高温で調理した揚げ物、炒め物、加工食品にはAGEsが多く入っています。それに対して煮る、蒸すは比較的AGEsは増えません。

 

【食品のAGEs含有量】

食品名 AGEs含有量
ゴハン 9UK/100g
鶏むね肉生 692KU/90g
鶏むね肉1時間煮る 1011KU/90g
鶏むね肉15分焼く 5245KU/90g
鶏むね肉8分揚げる 6651KU/90g
鶏むね肉レンジで5分 1372KU/90g
フランクフルト 7分ゆでる 6736KU/90g
フランクフルト 5分焼く 1万143KU/90g

 

調理法だけでも変わってくることを覚えておいてください。

生で食べられるならその方がいいですし、長時間の加熱すればするほどAGEsは増えていきます。

あまり神経質にならず、揚げ物は控えよう、生で食べられる物は出来るだけ生で食べてみようなど、簡単な心掛けで長く続けるようにしましょう。

 

また、お酢の効果でAGEsを減らすことが出来ます。お肉や魚を焼く前にちょっとお酢に漬けてみるのもいいでしょう。

ダイエットにもお酢はお勧めなので、相乗効果になります。

 

やっぱり大元を立つのが一番

とはいえ、やっぱり大元である糖を断つのが一番です。ダボついてい糖が悪さをしていくわけですから。

断つと言っても糖質は生きて上では必要です。余計に摂らなず、余剰分を断つといった感覚でいましょう。

糖質ダイエットをするとAGEsはその間減るといわれます。

 

もちろん、量を制限するだけでなく食べ方も変えていきます。

血糖値が上がり過ぎると余剰分がでます。糖質量が少ないからと言って糖質だけを食べないことです。

糖質が20g程度だからパンだけでいい、うどんだけと消化の良い糖質のみなると血糖値は急上昇します。

血糖値とインスリン安定

血糖値を急に上げないように野菜、タンパク質、脂質などを食べた後に適量の糖質を摂っていきます。

もうこれはダイエットでも同じですね。

また、意外な所に糖は含まれています。

普段何気なく使っているソースやケチャップ、麺つゆの素などには吸収されやすい形で糖分が多く含まれます。なるべく薄味に慣れるというのは塩分の問題と同時に、こういった調味料の使う量を少なくして糖の取り込みを抑える目的もあります。

まとめ

「太る」状態から「やせる」状態になっていくこと、これが糖化を防ぎAGEsがつくられることを抑え、私たちの体を老化から守っていきます。

  • 糖化のメカニズムを知る
  • 体に糖を余らせない食の工夫
  • 揚げ物などの高温で調理したものはなるべく控える

 

こういった出来ることから少しでも初めて

とはいえ、なかなか自分の体の状態を知って糖質をコントロールするのは難しかったりしします。

止めたとたんにリバウンドする場合も多く、その方の体に合わせた手法で無理なく行うことをお勧めします。

ぜひ、自分の体を内部から知るカウンセリングにご参加下さい。

 

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