またリバウンドしてしまいました!
ダイエットをして痩せたのにあっという間に元の体重に逆戻り。
それどころか、もっと体重が増えてしまった!
よく聞く話でしょうが、自分の身に置き換えると恐ろしいですね。
なぜこんなことが起ってくるのでしょうか?
「入る」と「出る」、収支のこと
ダイエットの決め手は身体のエネルギーの「収支」です。
収支なんて言うと難しく感じますが、要は口から入った食べ物のエネルギーが余るか、足りなくなるかということ。
余れば太るし、足りなくなれば痩せるといったとても単純な話なのです。
ですが、実際はそう簡単にはいきません。
リバウンドが起るのは気が付かないうちにエネルギーが余る状態が続いたからです。
と言われても、自分では気を付けているつもりなのに???…とクエッションマークが並んでしまいます。
数字が教えてくれること
その疑問を数字でみてみましょう。
45歳の55kgの女性がダイエットをするとしましょう。仕事はデスクワークで通勤は1時間ほどです。
ダイエットを始める前の1日の必要エネルギーは
55kg × 21.1 × 1.75 =2030kcal となります。
頑張ってダイエットをして48kg まで体重を落としたとします。
ダイエット後の1日の必要エネルギーは
48kg × 21.1× 1.75 = 1770kcal です。
ダイエット前から後の必要エネルギーの差は260kcal となります。
結構な差ですね。
大きめのおにぎり1個分、アイスクリーム1個分、食パンなら6枚切りが1枚半です。
減量した数値が大きければ大きいほど、必要エネルギーの差もひらきます。
ですが、ダイエットが成功したからと元の食生活にもどしてしまったりすると…
痩せてからの必要エネルギーは少なくなっているので、当然ながらオーバーしてしまいます。
これが、たちまちリバウンドしてしまう理由です。
これに加え、食事だけでダイエットを行なうと筋肉も減ってしまいます。
筋肉が落ちることで基礎代謝も減ります。
先ほどダイエット後の1日の必要エネルギーは1770kcalとしましたが、基礎代謝が減っていると必要エネルギーはもっと低い数値になります。
ダイエットが成功して目標の体重になったとしても、少し緩やかにしたダイエットを続けるような意識でいて丁度いいのです。
ちなみに、自分の1日の必要エネルギーを計算する方法はこちらの記事をご覧下さい。
変わりたくないなら、変える
実は加齢によっても必要エネルギーが変わります。
上で例にした女性が45歳から53歳になったとします。
体重は48kgでキープしている場合、1日の必要エネルギーはどの位でしょう。
48kg × 20.7 × 1.75 = 1738kcal です。
1770kcal ー 1738kcal = 32kcal
その差は32kcal と若干ですが少なくなっているのです。
1ヶ月の単位で考えてみます。
32 × 30日 = 960kcal
余ったエネルギーは脂肪になって貯えられます。
脂肪に換算してみると、脂肪1g 当たりのエネルギーは9kcal なので
960kcal ÷ 9kcal = 107g
半年で642g、1年で1284g 脂肪が増える計算です。
もちろん、加齢で筋肉が衰えると必要エネルギーの数値も下がります。
何も変えていないのに太っていくのは、
「変えなければいけない事」を変えていないからです。
つまり、変えなければいけない事とは1日の必要エネルギーに合わせて食を変えていくことです。
食事を変えるのが嫌であれば、消費エネルギーを高める運動をするしかありません。
まとめ
実はダイエットをしている時より、その後どう体重を維持していくかの方が難しかったりします。
ダイエット中は意識が高くなっていますが、目標達成すると気が抜けてしまいます。
頑張ったんだし少しなら大丈夫と元のように食べると以前よりはるかにエネルギーは余剰します。
自分の体とエネルギーの収支が分かっていれば防げることです。
また、加齢による肥満の問題は今の日本では深刻です。
特に女性は閉経後に女性ホルモンの分泌が減少するので、男性のように内臓脂肪がつきやすくなります。
身体が重くなると動くのがおっくうになり、更に体重が増加する悪循環に落ち入る可能性も高いです。
いつまでもスリムでいたいなら、早い段階で自分の身体と対話していきましょう。
変わりたくないのなら、変えていく。
リバウンドを起こさないためにはそういった意識と知識が必要になります。
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