今やお買い物にいくと「トクホ」のマークをよく見かけますね。
トクホとは特定機能表示食品の略称で、国が定める安全性や有効性に関する基準を満たすもが審査が行なわれ消費者省がマークの認可している商品です。
現在その商品数は1000以上。
体に良さそうなイメージですが、何がどう違ってどんな効果が期待できるのか、パッと表示をみただけでは分りにくいですね。
今回は数あるトクホの製品から、どんなものをダイエットに取り入れていくか、その上手な選び方と使い方をお伝えします。
目次
どんなトクホを選べばいいの?
トクホの効果は色々ありますが、大きくわけて5つあります。
- 脂肪の吸収を穏やかにする
- コレステロールを下げる
- 食後の血糖値の上昇を緩やかにする
- お腹の調子を整える
- 血圧が高めの方に敵する
その他に、骨や歯を丈夫にしたり肌の潤いを保つ目的のトクホもあり、目的の効果はさまざまです。
コンビニやスーパーにいくと飲み物のコーナーにたくさんのトクホマークの付いたペットボトルがあります。だいたいは上記の5つの種類のどれかになるのですが、その中でダイエットのためにお勧めなのは…
食後の血糖値の上昇を緩やかにするトクホ
脂肪やコレステロールに対するトクホもありますが、ダイエットで選ぶならこの血糖値にアプローチするトクホなのです。
なぜ血糖値なのか?
では、なぜ血糖値の上昇を緩やかにするトクホなのでしょうか?
血糖値はもうおなじみの言葉ですね。
血液中に含まれる糖の値ですが、私たちの血糖値は低すぎても高すぎても体には大きなダメージになります。
上がった血糖値を下げる調節をするホルモンとしてインスリンがあります。
インスリンは食べ物から分解、吸収されて血液で運ばれる「糖」を体の細胞内に送り込む役割があり、血糖値が上がると膵臓から分泌される仕組みになっています。
血糖値とインスリンはセットになっていて、切っても切り離せない関係です。
実は、このインスリンがダイエットにおいてはとても重要になってきます。
脂肪の素は脂肪じゃない!
体に付いている落としたい脂肪。
この脂肪が何からできているかというと、大半は食べ物に含まれる脂肪ではなく炭水化物、いわば糖からできています。
インスリンによて細胞に送られた糖は熱や動くエネルギーに変わります。
でも、使い切れなかった糖(燃焼しきれなかった糖)は細胞の中で脂肪に変えられ蓄えられます。
私たちは飢餓の歴史が長かったので余ったエネルギー源の糖を脂肪という効率のいい状態にして、食料がない時に備えるようにできているのです。
なので、脂肪を食べなくても体には脂肪がついていきます。
体脂肪の素は脂肪じゃなく、糖!
過剰なインスリンが分泌されると、細胞への糖の取り込みが活発になります。そして、インスリンの分泌は血糖値の上昇で促されます。つまり…
血糖値が急に上がることでインスリンが多く出る。これが太っていくことに繋がります。
上がった後が怖い血糖値
インスリンの働きで糖が細胞に送られ、血糖値は下がります。
ただ、たくさんのインスリンはたくさんの糖を細胞に送るので、逆に血液中の糖が不足する状態になります。
そして、血糖値があるラインを下回ると、体はあわてて補給をしようとします。
特に脳は血糖値が低い状態が苦手なので「何か食べないと!!」と食欲をおこします。
この食欲に抗えずまた食べてしまう…怖いですね。
結局、上がりすぎた血糖値は逆に血糖が足りないという状態をつくり、食欲をかき立てます。
血糖値に効かせます
そこで血糖値の上昇を緩やかにするトクホの出番です。
こういったトクホの中には難消化性デキストリンという水溶性の食物繊維が5g以上入っています。
この食物繊維が腸からの糖の吸収を一部ブロック。
糖が吸収されない訳ではないのですが、吸収が遅くなる分血糖値の上昇が緩やかになります。
するとインスリンの分泌も緩やかになって細胞への糖の取り込みも適正になります。
血糖値は時間をかけ緩やかに上がり、下がるのも緩やかです。
変な食欲にかき乱されることもありません。
大事なのが飲むタイミング
そして、この血糖に効かせるトクホは飲むタイミングもあります。
必ず食事の前!
先に食物繊維の難消化性デキストリンを入れておき、糖の吸収を緩やかにします。後では効果が減ってしまうので必ず先に飲んでおきましょう。
食事でまずサラダから食べるのは食物繊維のこういった効果を狙ってです。
さらに、トクホのお茶や水を先に飲んでおくと食欲自体もおさまるのでドカ食い防止にもなって一石二鳥です!
また嬉しいことは、水溶性の食物繊維は脂肪も吸収しづらくしてくれます。
さらにもう一つ嬉しいことに、水溶性の食物繊維は善玉菌のエサになって腸の調子を整えてくれます。
一石二鳥どころか一石三鳥、一石四鳥ですね。
ダイエット時に選んではいけないトクホ
血糖値に効かせるトクホはお茶、お水、コーラなどの炭酸水と様々あります。同じトクホでもダイエット時に選んではいけないものもあります。
それは人工甘味料が入っているもの。
カロリーゼロだから人工甘味料だったら大丈夫とはなりません。
実は、人工甘味料は甘い物をもっと食べたいという欲求を起こしてしまいます。
人工甘味料はカロリーとは別の問題を多くはらんでいるので必要以外は選ばないようにしましょう。
お勧めはお茶や水、甘くない炭酸水のトクホです。
日本茶やウーロン茶にはカテキンやその他のポリフェノールが入っていて脂肪の燃焼などに役立ちます。
炭酸水は爽快感で食欲から気を紛らわせたり、満腹感を増してくれます。
まとめ
ダイエットを成功させるポイントの1つは血糖値のコントロールです。
血糖値を急に上げるような食事は脂肪のため込み、食欲の乱れをおこします。
そのために血糖値の上昇を緩やかにするトクホを上手に使っていきましょう。
注意する点は2つあります。
- 甘味料が使われていないもの
- 食事の前に飲む
野菜が摂りづらいランチや外食が続く時などに、ぜひ「トクホ」を活用してみて下さい。