どうにかお腹は痩せたのに、太ももや二の腕は変わらない!
ダイエットをしている人からこんな話を聞いたことはありませんか。
そう、お腹は痩せやすいのですが、脚やお尻などの下半身は変化が起こりにくいものです。
太ももを細くしたいのに難しいのはそこにある脂肪の性質です。
その脂肪の性質を知らないと途中でダイエットを諦めてしまったり、リバウンドにつながったりします。
とても勿体ないですね。
まずは身体の脂肪に性質がある事を知って賢くダイエットをしていきましょう。
何が違うの?脂肪のあれこれ
ダイエットの目的の一つは脂肪を減らしていくこと。
ただ、全ての脂肪が悪いわけではありません。脂肪は必要だからこそ体についています。
細胞を包む膜、神経細胞やホルモンの材料など身体を健康に保つために脂肪は絶対に必要です。
また、脳の中の15%とはコレステロールでできています。
何が問題かというと
体に必要以上に貯まってしまった脂肪。
この脂肪は「貯蔵脂肪」といって身体のいたる所に貯め込まれています。
お腹や太もも、二の腕にある脂肪は貯蔵脂肪です。
貯蔵脂肪は緊急時のエネルギー源となって、生命を守る大切な役目があります。
ですが昔と違って今のご時世、何日も何日も食べ物が無いような緊急時はなかなか訪れません。逆に脂肪は私達をウンザリさせることの方が多いです。
貯蔵脂肪は脂肪の塊として体にあるわけではありません。
脂肪を貯める細胞、「脂肪細胞」の中に入っています。
そして、この脂肪細胞は身体全体に300億あるといわれます。
ちなみに、お肉の白い部分は貯蔵脂肪です。
貯蔵脂肪はため込まれる場所で2種類に分かれます。
お腹の胃や腸、他の臓器の間に溜まっていくのが内臓脂肪。
皮膚と筋肉の間の皮下組織の中についていくのが皮下脂肪になります。
実は貯まる場所の違いだけではなく性質も違ってきます。
ちなみに、貯蔵脂肪が体の中に占めるパーセンテージを体脂肪率といいます。
体脂肪率は男性は25%、女性は30%を越えると肥満の領域です。
内臓と皮下、どちらがやっかい?
やっかいというなら内臓脂肪、皮下脂肪どちらもです。
健康の面から見ると敵は内臓脂肪です。
高血圧や血管障害、心臓病、糖尿病など様々な困った症状を発生させる原因は内臓脂肪で、医療の視点からはメタボリック・シンドロームとして大きな問題とされます。
では皮下脂肪はどうかというと、ダイエットの面から見るとやっかいな敵はこちらです。
実は内臓脂肪と皮下脂肪は脂肪の状態としては変わりがありません。
脂肪細胞の中に脂肪が貯蔵されている状態は同じです。
ただ、いくつかの違いがあります。
何が違うかというと、脂肪を出し入れしやすいのが内臓脂肪で、一回入ると出しにくいのが皮下脂肪です。
例えるならは内臓脂肪はいつでも出し入れできる普通預金。
まるで近くのコンビのATM コーナーのように簡単に出し入れできます。
皮下脂肪は預けることはできても引き出すのが面倒な定期預金です。
銀行の窓口まで行って、申込み用紙を書いて…と直には無理です。
内臓脂肪に比べ皮下脂肪は落としにくいのです。
食べ物から摂り込まれ血液にのった脂肪を脂肪細胞が吸い込みます。
ここから内臓と皮下にある脂肪細胞で違いが起ります。
内臓にある脂肪細胞は細胞の中に脂肪をためて、直径は2倍、入る脂肪の量は3倍以上も大きくふくれていきます。
皮下にある脂肪細胞はどうかというと、ある程度の脂肪を貯えると細胞自体が分裂して増えていき400〜600億まで増えるといわれます。
これまでは幼児期や思春期に脂肪細胞が増えやすく、成人になると増えないというのが通説でした。
ですが、近年の研究では成人してからも皮下にある脂肪細胞は増えることが解ってきました。
怖いですね。
日本人の脂肪事情
最近の研究では遺伝的に日本人は欧米人より内臓に脂肪がつきやすい体質だという報告が出されました。
また、女性は男性に比べて内臓より皮下に脂肪がたまりやすくなっています。
しかも下半身の脂肪細胞は上半身に比べ6倍も脂肪をため込みやすい性質があります。
つまり、日本の女性は皮下脂肪もたまるけど、内臓脂肪もたまりやすいのです。
意外と女性でも内臓脂肪がたまっている「かくれメタボ」の方がいるのは日本人の体質からかもしれません。お腹まわりが気になる方が多いのもそういったことからでしょうか。
逆に良い点として、ダイエットをするとお腹まわりは痩せていきやすいのです。
内臓脂肪も皮下脂肪もダイエットをしたらどちらも減りますが、内臓脂肪の方が減っていく比率が高いのです。
太ももは脂肪がたまりやすい反面、痩せにくく感じるのは痩せる早さの比率の違いです。
下半身が痩せないわけではありません.
下半身のスリム化を目指してもスピードがゆっくりなためなかなか痩せないと感じてしまいます。
脂肪の性質からどうしても痩せていく順番があります。
太ももなど下半身が痩せる前に諦めてしまいがちですが、それはとても勿体ない話です。
皮下脂肪に◯◯○は禁物!
脚やお尻、二の腕などがなかなか痩せないような気がしてもこれだけは禁止です。
それは「あせり」です。
痩せるスピードが遅い特徴があるのであれば、あせってもしょうがないのです。
もとから太ももにある脂肪細胞が多いのかも…と心配になりますが、脂肪が貯め込まれなければ脂肪細胞はペチャンコになります。
数が多くても脂肪細胞自体が小さくなれば細くなるのです。
一番いけないことは、あせりのストレスから「もう、やめた!」とならない事です。
1ヶ月、2ヶ月で結果を出そう、思いどおりのプロポーションになろうと無理はしないことです。
内臓脂肪は落ちるのは早いのですが、皮下脂肪は薄皮をはがすよに抜けていきます。
だから、あせらずじっくりやることです。
あせらず、じっくりやることのメリットは意識や生活習慣が変わること。
ダイエットが成功してもリバウンドするのは生活が元に戻り、また脂肪を貯め込む日々に逆戻りするからです。
短期での痩せる方法でのデメリットは意識や生活習慣まで変えられず、結局リバウンドが起りやすくなります。
痩せた自分の状態から身体のことを考えないといけません。
そのためには数字と付き合う必要もあります。
詳しくはこちらをご覧下さい。
努力は必ず結果になって帰ってきます。
身体はやった事に対して必ず応えてくれます。
脂肪の違いを知って、あせらずにじっくりとダイエットを進めていきましょう。
オプティマム・ファスティングの個別カウンセリングを随時受け付けしております。
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