そもそもなぜ外反母趾は悪いの?
なぜ外反母趾は悪いと言われるのか
外反母趾は足の問題の代表格として、今や知らない人はいないくらいですね。
では、外反母趾は何が悪いのか?
この質問にちゃんと答えれる人はとても少ないです。
外反母趾で親指が痛くなってしまう。
靴をはくと親指が当たって痛い。
パンプスに足が入らなくてオシャレができない。
中には変形した足が恥ずかしくて、人前で裸足になれないからイヤだという人もいます。
他にも色々と外反母趾の苦労はあります。
痛みや変形などは単に症状であって、悪いという事とは別になります。
なぜ外反母趾が悪いのかというと、「ジェンカ」というゲームで考えてみましょう。「ジェンカ」は木の棒で組んだタワーの棒を引いていくゲームです。タワーを崩してしまった人が負けです。
てっぺんの棒を引いてもタワーは崩れません。
でも、一番下の棒を引いていったら…
タワーは倒れてく崩れてしまいます。
私達の体はジェンカと同じです。
足は体の土台。外反母趾は「ジェンカ」タワーの一番下の棒がアンバランスになっているのと同じ状態です。グラグラとしたこの不安定さは下の足から脚、腰、背中、首と上に向け伝わっていきます。
足の親指の変形自体よくありませんが、それ以上に足のアンバランスが体に様々なトラブルを引き起こします。
外反母趾が痛くて歩けない!となると何とかしないと!思います。
変形はあっても痛みがなかったり、ユルい靴で誤摩化していると外反母趾の事をつい忘れてしまったり。
何となく良くないだろうな~と感じていても、特に支障がないから放っておいてもいいか…、そう思いがちです。
そもそも外反母趾って何?
外反母趾は足の親指が付根から外側に向けて変形してくる分りやすい症状です。
この足の親指の曲りには定義があります。
外反母趾角(HV角)が20度以上が外反母趾となります。
更に角度によって分類されます。
20~30度が軽度
30~40度が中度
40度以上が重度
外反母趾の進行は
親指が小指側に「く」の字に曲がっている
↓
親指の付根が足の内側にとび出してくる
↓
とび出た部分には痛みや赤み、炎症がでてくる
↓
親指の付根の変形が進み関節が亜脱臼した状態になる
こういった順序で悪化していきます。
一番困るのは親指やその付根の部分の痛みになります。
この痛みは親指や付根の変形状態とはあまり関係がありません。
変形が進んでいても痛くない方もいます。
少しの変形でも強い痛みがある方もいます。
また変形が進むと足の幅が広くなり、パンプスなどがはけなくなります。
折角オシャレをしたのに、パンプスが履けなくてチグハグな服装になってしまったり。
ファッションの問題は女性としては痛みと同じぐらい悩ましいです。
曲がった親指が引き起こすもの
先ほど「ジェンカ」の例を出しましたが、足は体の土台なので上に与える影響は大きいです。2年ほど前には基礎工事がいい加減で大きなマンションが傾いて行く事件がありました。
人間の体も建物と同じです。
痛みがあるから
素敵なパンプスが履けないから
足の変形が恥ずかしいから
そういった理由で外反母趾を何とかしたいというのもあります。
特に痛みは辛いものですから。
それ以外に長い目でみた時に、外反母趾が体に及ぼす影響はとても大きいです。
しっかりとした鉄筋コンクリートで作られたマンションだって地盤の基礎の揺らぎでひび割れ、傾き危険な状態になるわけですから。
それでも私達の体は、建物のように倒れたりはしません。
倒れたりしないのは、足のバランスの悪さを上にある関節で補っているからです。
足首、ヒザ、股関節、腰、背骨、首…
それぞれの関節で足のアンバランスの負担を分散させ、倒れないようにしています。
これは私達が気が付かないうちに体が無意識に行ってくれています。
ただし関節への負担に限界がくる時があります。
ここがみなさんに気が付いてほしい外反母趾の本当に怖いところです。外反母趾を修正したいのは足だけでなく体の影響を考えてのことです。
「私の足って外反母趾ですか?」
カウンセリングのお客様に聞かれることがあります。
それほど親指が曲がっていない状態でも、不安定さの兆候があるなら外反母趾予備軍です。
目をつむって片足立ちをしてフラフラしない
というのが一つの目安になります。
フラフラしてしっかり立てないならそれは足の不安定さを表します。
外反母趾であってもなくても、足から体を見直すという時期に来ている証拠です。
そのうちね…と思っているうちに時間は過ぎていきます。そして、痛みがでるラインを超えてしまいます。そこから元に戻すのは時間もお金もかかります。
お金は戻ってくる事もありますが、時間は決して戻りません。時間はプライスレス!勿体ないですね。
いつまでもイキイキと歩き、人生を楽しむには
外反母趾から自分の体を守っていく!
そう決めてください。
フットレスキューとしてそのお手伝いをしています。
足からあなたの未来を変える!足のお悩み相談フットケア専門のフットレスキュー井出淳子です。子供の時のケガのため15歳の時に医者から「将来、君は歩けなくなる」と言われ、20代は足の問題に苦しむ日々を過ごしました。自分自身の足の問題を解決するため足と体の勉強をはじめ、ボディケアの世界に転身。自分自身の体を実験台にさまざま行う中で得た経験を元に『美健足レッスン』というメソッドを考案。現在は中野駅北口に足から体を見直すサロン「ラポルト」にてフットケア、ボディケアをとおし皆さまの足の問題に向き合っています。目標は「天国の階段も自分の足でのぼる!」 一生ヒール靴でイキイキと歩けるよう頑張っています。