足に問題!?その体の辛さは足からかも

体の辛さ

足から体を見直すサロン「ラポルト」のフットレスキュー井出淳子です。

サロンでは足だけでなく整体のメニューもあります。

整体から出発してフットレスキューになったので、整体も引き続き行っているのですが、体を整えることをやっていくと最終的に足の問題にぶつかることがよくあります。

 

先日いらっしゃったAさまはこんなお悩みをお持ちでした。

 

Aさま
なぜかいつも右のお尻が張ってくるんです。右の太ももの前側も痛くなりますし、肩こりも右がヒドい気がします。

 

特に原因になるようなことは思い浮かばず、右ばかりに辛さが出るのが不思議とのこと。

特に右のお尻の張り、太ももの痛みは気になるそうです。

 

いったいAさまの体には何が起っているのでしょう。

 

目次

大切な情報が記録されている

実際に体に触っていくと確かに左右で違いが出ています。

 

足を触らせてもらうと…右だけがとても冷たくなっていて、動かしてみても右の足首の動きが悪くなっています。

いわゆる「内反足」といった状態。

 

内反足は踵の部分が内側に向けて曲がる症状です。

 

外反足と内反足

 

こうなると、立ったり歩いたりで足より上の関節や筋肉、骨盤にストレスがかかり様々な問題が起ってきます。

でも、なかなか足の事は自分で分からないところです。

 

 

Aさま
足首がそんなことになってるなんてはじめて知りました。考えたこともなかったです。

 

井出顔笑
井出
靴をみてみましょうか。靴から分かることもありますよ。

 

実は、靴には足の情報が記録されています。

見せていただいたAさまのお靴。

 

右と左の靴底の減りが違います。

減り方から、右はより外側から地面に着地しています。

 

私達の足は地面に踵を着く時に少し外側から着地します。

なので、踵の外側が減っていきます。

 

よく、「踵の外側が減ります」と心配される方がいますが、外側が減って正解です。

 

問題なのはこの写真の靴のように左右で違いが出るとき。

 

問題は◯◯◯な靴

体の左右で何かしらの違いがあったり、靴の減りに違いがあるなどするならば靴を変えていくのも一つの手です。

 

というのもAさまの体の辛さは履く靴からも影響をうけています。

 

それは道具としての機能を持っていない靴を選んでいるから。

 

靴は私達の立つ、歩くをより良くするためのサポーターとしての面を持っています。

でも、ファッションに偏り過ぎると道具としての機能が落ちてしまう場合もあります。

 

井出顔普段
井出
今履いている靴はどういった理由で選んだんですか?

 

 

Aさま
柔らかい方が足にいいかなと思って。私の足は幅が広いので、靴も幅が広いのを選んでます。
井出顔悩み
井出
それはいい靴選びと逆になってますね

 

Aさま
そうなんですか!もっている靴はだいたいこんな靴ばかりです。

 

靴は柔らかい方が足には良いと思っている方がけっこういます。

でも、柔らかな靴は足にとって負担になるばかり。

 

Aさまのように足首が内反、また外反している場合は柔らかい靴は問題を拡大するばかりです。

 

柔らかければ足の倒れ込みをストップできません。

 

その証拠に後ろから見ると、クッキリと靴にしわが寄っています。

歩く度に崩れが起こり、そのアンバランスさが体の上の方にストレスとなって伝わります。

 

 

右のお尻が張ってしまうのも、右の太ももが痛くなるのも、この踵のバランスの悪さからきている可能性が高いのです。

 

ココを見極める!そのポイントは?

では、どういった靴ならいいのでしょうか?

 

  1. 踵がしっかりしている
  2. 幅が広くない
  3. 伸び過ぎない、柔らか過ぎない

 

靴を選ぶ時は最低でもこの3つを必ず守って下さい。

 

踵がしっかりしている

まず、崩れを起こすのは踵が地面へ着地する時です。この時にしっかり靴がサポートしてくれると着地からその後の動きもスムーズにいきます。

 

そのためには足の踵がおさまる部分、「カウンター」がしっかりしていることが第一条件です。

体の重みを受けても崩れない硬さが必要です。

 

靴のカウンターイラストです

 

幅が広いものはNG

足に対して幅が必要以上に広い靴は選ばないで下さい。

 

Aさま
でも、私の足って幅広なので細い靴は履けないですよ。
井出顔あせ
名前
Aさんの足は幅広ではないですよ。そう思い込んでいるだけで、逆に細いぐらいです。

Aさまのように自分では足の幅が広いと思っている方は本当に多いです。

 

「日本人の足は甲高、幅広」というフレーズが一人歩きをしていて、実際はそうでもないのに私の「足は幅広」と思い込んでいます。

欧米の方の足に比べて確かにその傾向ですが、日本人全員が甲高、幅広ではありません。

 

幅広と思い込んでしまい必要以上に幅の広い靴を選んでいます。

幅の広い靴は足の崩れを防げない上に、靴の中で足が動き不安定な歩きになってしまいます。

 

 

その不安定な歩きを脚や骨盤の関節、筋肉が補います。そのストレスが痛みや動かしづらさの原因になってきます。

 

伸びる、柔らかいも注意

今は靴の素材も新素材が開発されて本当にたくさんあります。

新しい技術といわれると足に良さそうですが、逆効果な場合もあります。

 

それが「伸びる」と「柔らかい」といった素材です。

 

足の崩れを防ぎたいのに、足の変形と一緒に靴が伸びて変形してしまったらしょうがないですね。柔らかい素材も同じです。

 

皮などの自然な素材の伸びは問題ないのですが、ビヨーンと伸びるゴム製などの靴は良いことがありません。

 

スポーツシューズなどは開発がめまぐるしく、新しい素材の靴がたくさん出てきます。でも、万人にいい効果が出るわけでなく、人にようっては合わない場合があります。

 

自分で自分の足を知っていこう

 

女性イラスト笑顔
Aさま
自分の足なのに知らないことばかりでした。靴は変えていきたいです。
井出顔笑
井出
そうですね、靴は毎日履くので影響は大きいです。自分の足に合った靴で体の問題を修正していきましょう。

大切な足ですが、足については知らないことばかりです。

そして、足の不具合はAさまのように太ももやお尻など思わぬところに出てきたりします。

 

毎日履いている靴には足の情報が刻まれています。

 

ぜひご自分の靴をチェックしてみて下さい。

靴からの情報で今の自分の足や歩きがどうなっているのか分かってきます。

 

また、足に合っているのかどうかも確認してみて下さい。

足に合っていない、造りが良くない靴は百害合って一利無しです。

 

こういった靴が良いという思い込みを捨てて、本当に足に合った靴を選ぶようにしていきましょう。

 

自分では足や靴についてよく分からないという方のために個別カウンセリングや月二回の相談会を開催しております。

ぜひ一度ご相談下さい。