巻き爪は遺伝する!?親は巻き爪、私や子供は?
足爪のトラブルの代表格といえば「巻き爪」ですね。
主に親指の爪に起り、爪が皮膚に食いこむ痛みは辛いものです。
靴がはけなくなったり、歩けなくなったり。
悪化すると出血して炎症を起こし、ひどい時は膿んでしまう場合もあります。
様々な対処法がありますが、手術で爪の生え際を切除してしまう方もいます。
そういった手術を受けると巻き爪自体は解決しますが、爪の形が変わって元に戻らず別の問題が起ります。
「親も巻き爪でした。私が巻き爪なのは遺伝ですよね?」
巻き爪のお客様からこういったご質問をいただきます。
はたして、巻き爪は遺伝の症状なのでしょうか?
目次
巻き爪は遺伝が原因!?
巻き爪は遺伝するのか?というご質問には、こうお答えしています。
遺伝する場合もありますが、遺伝だけでは巻き爪になりません。
巻き爪になる要素は遺伝することがあります。
どういう要素かというと、爪はもともと内側に向けて巻いていく性質を持っています。
この内に巻く力が強いと巻き爪になりやすいといえます。
爪の厚さや硬さも関係します。
(爪が硬くなり巻き爪での痛みが発生)
じゃあ、やっぱり遺伝が原因なんだ…となりますが、巻き爪になる原因はそれだけではありません。
また、巻く力が強い爪であっても巻き爪にならない人もいます。
爪が巻く、巻かないの違いとは
どの爪も内側に向かって巻く性質があるのですが、実はその巻く力に対抗する力があります。
ちょっと難しいのですが「床反力」という力です。
私達は地面(床)を踏みながら立ったり歩いたりしています。
地面を足で押しているのですが、同時に地面から押されています。
この地面(床)が足を押し返す力が「床反力」です。
一定の硬さがある地面では足が押す力と床反力は同等です。
巻き爪が起るのは
爪の巻く力 > 爪にかかる床反力
それに対して
爪の巻く力 = 爪にかかる床反力
こうなると爪は床反力に押し返されて巻くことができません。
もしくは
爪の巻く力 < 爪にかかる床反力
この場合は爪は丸みが無くなり平坦な爪になりますが、特に問題は起きません。
指で地面を押しているか?
では、巻き爪になる方の足はどうでしょう?
指が浮いている場合が多いのです。
立っていても、歩いていても指が地面を押していない。
すると、床反力を受けないので爪は巻いていきます。
巻き爪自体を根本から修正するには
足指をしっかり地面につけて押す力を付ける必要があります。
巻き爪自体をケアすることも大切です。
爪のカッティングだけで症状は軽くなり予防していけますが、根本は爪が巻かない足にしていくことです。
(踵に重心がきて指が浮いている足)
そのためには、
- 指自体の力をつけていく
- 踵よりの重心を元に戻す
- しっかり蹴って歩けるようにする
この3つが必要になります。
すぐできるのは足に合った靴を選ぶことです。サイズの大きい靴、形が合わない靴では上手くいきません。
インソールで足への重心を修正するのも一つの手です。しっかりした靴にインソールを入れて歩くと蹴る感覚も身につきます。蹴る=足指で地面を押すということは足指の力をつけます。
親も巻き爪だし、遺伝だからしょうがない…と諦めずに予防できることから行っていきましょう。
また、お子さんの爪の状態もまめにチェックしてあげて下さい。巻き爪が進んで化膿する「陥入爪」になると痛みも強く、治るまで時間かかります。
今現在、巻き爪にお困りなら
遺伝だけではなく足や靴、様々な要素で巻き爪はおこってきます。
今現在、巻き爪で痛みや不具合が起っている場合は急いでケアをする必要があります。その際は当サロンにご相談下さい。
(爪のカットによる巻き爪ケア)
(BSスパンゲによる巻き爪の矯正)
巻き爪はケアして終わりではありません。
再発しないための予防が必要です。
足や靴、立つ、歩くの動作など様々な角度から原因を検証して、巻き爪の再発を予防をしていきましょう。
そのためのご相談も承っております。
足からあなたの未来を変える!足のお悩み相談フットケア専門のフットレスキュー井出淳子です。子供の時のケガのため15歳の時に医者から「将来、君は歩けなくなる」と言われ、20代は足の問題に苦しむ日々を過ごしました。自分自身の足の問題を解決するため足と体の勉強をはじめ、ボディケアの世界に転身。自分自身の体を実験台にさまざま行う中で得た経験を元に『美健足レッスン』というメソッドを考案。現在は中野駅北口に足から体を見直すサロン「ラポルト」にてフットケア、ボディケアをとおし皆さまの足の問題に向き合っています。目標は「天国の階段も自分の足でのぼる!」 一生ヒール靴でイキイキと歩けるよう頑張っています。