カカトが痛い!足にトゲができてます

こんにちは、中野・新宿のフットケア、外反母趾、巻き爪から体のことまでボディ&フットケアサロン『ラポルト』の井出淳子です。

 

朝起きて床に足を着くとズキッと踵が痛くなったり、歩いていると踵が痛くなったり

お客様でも踵の痛みにお悩みの方はけっこういらっしゃいます。

 

「何が原因で痛くなるのですか?」と質問されてもハッキリとはお答えできません。

「まずは、病院に行って検査をして下さい」とお伝えしています。

 

どうして踵に痛みがでるかは、レントゲンなどで検査してみないとお医者さんでも解らないのです。踵の痛むならまずは病院に行って診断を受けることからスタートです。

 

ですが、その後また同じ痛みを繰り返さないために、足を変えていく必要があります。

 

目次

知らないうちに、こんなことが起きている

踵にこんな症状はありませんか?

  • 踵の骨の部分を押さえると痛い
  • 朝起きると踵が着けないほど痛い
  • 長時間立ったり歩いたりすると痛い

 

こちらの写真は『美健足レッスン』の受講生さんのものです。

受講始めから歩くと踵が痛いと言っていたので、まずは病院に行くようにすすめました。その後、病院に行って撮った足のレントゲン写真です。

 

骨棘のレントゲン写真

 

踵に白く出っ張るトゲのようなものは「骨棘(こっきょく)」という骨の変形で、痛みの原因です。

骨と腱のくっ付いている部分にできる「」です。骨棘があるなら医師の指導の元に治療を行なっていきますが、何ヶ月か時間がかかってしまいます。

 

骨棘アップ写真

 

ただ、骨棘の治療と骨棘の予防は別物です。

治療は骨棘をなくすことで、新たに骨棘をつくらない予防にはなりません。

 

なぜ踵に「骨の棘」ができるの?

では、なぜ踵に骨棘なんて厄介なものができるのでしょうか?

骨棘は突然できるわけではなく、その前段階に足底腱膜炎という足裏の筋肉の炎症があります。

 

足底腱膜炎も足裏がズキズキ痛む症状で、朝起きがけが痛いのですが、しばらくすると痛みはおさまります。

そのため、「まあ、いいか…」と放っておくうちに、骨棘ができてしまうパターンが多いのです。

 

足のアーチの崩れは足底腱膜炎と深い関係があります。

 

https://la-porte.me/?p=640

 

足の裏には沢山の筋肉がありますが、特に踵から指に向けて強い筋肉がはしっています。

足のアーチと踵から指に向けての筋肉は弓と弦と同じです。

 

アーチが落ちて低くなると筋肉はピーンと引っぱられ、筋肉が付着している部分には大きなストレスがかかります。

 

足底筋とアーチ01

 

逆にヒールが高い靴をはくとアーチが高くなり、親指の先が上に持ち上がるので足底筋は指側にむけて引っぱりが起ります。元からアーチが高い方も同じです。

 

足底筋とアーチ02

 

そこに炎症が起こるのが足底腱膜炎で、進行していくと石灰化、骨化が起こって骨棘が作られていきます。

 

足底腱膜炎の場合、朝起きがけが痛いのですが、しばらくすると痛みはおさまります。

そのため、まあいいか…と放っておいたら骨棘ができてしまった…というパターンが多いのです。

 

なので、足底腱膜炎の段階で治療と再発の予防をしていきます。

 

痛みを繰り返さないためには何をする?

足底腱膜炎の原因の一つはアーチの崩れです。

まずはアーチを元にもどすようにします。

 

  • 足の筋肉をあげる
  • 足のストレッチ
  • 靴の見直し

 

こういった簡単なことから始めていきましょう。

 

足の筋力を上げる

筋肉は引っ張られたり縮められたりの状態が続くと、硬くなったり弱々しくなったりします。

足裏を触って硬くはっていたり、逆にフニャフニャした張りが無い場合はいい状態とはいえません。

 

足の筋肉は動かすことで力をつけていきます。

そこでやっていただきたいのが足のグーパー運動です。

 

足のグー

足のパー

 

足指を思いっきり握って開いてを行います。

意外とこれができない方が多いです。

 

こんな簡単なことで…と思うかもしれませんが、簡単なことほど誰でもできて間違いがありません。

 

  • いつでもできる
  • 誰かの助けをかりなくてもできる
  • 同じことを再現しやすい

 

そういったことでないと続けらず、効果も出ません。

 

足のストレッチ

ストレッチで適度に伸ばすことも筋肉には必要です。

 

足は裏だけでなく足の甲側にも大事な筋肉がたくさんあります。

足のストレッチ

 

裏側の筋肉と甲側の筋肉のバランスもアーチを保つために必要です。

また、アキレス腱の硬さは足底筋の負担にもなるので足首のストレッチも行います。

 

テニスボールなどを踏んだり転がしたり適度な刺激もいいでしょう。

 

テニスボール

 

ただし痛みが出るほど強く踏んだりはしないで下さい。

 

靴の見直し

足に合わない靴がアーチを落としたり逆に高くしたりします。

特にサイズが大きく必要以上にユルい靴は足の負担にしかなりません。

 

柔らかく変形しやすい靴は足の形を保てないので、アーチの崩れをはじめ様々な問題をおこします。

(柔らかい靴をはくとこんな状態になったり)

 

また、高いヒール靴は足底筋を引っ張るので毎日はき続けないようにします。

 

靴にインソールを入れて足の負担を減らす方法もあります。

市販の物もありますが、足に合わせてつくったインソールは入れて歩くだけで体のバランスがとれ足にいい筋肉がつきます。

普段いつもはく靴で予防ができるのでお勧めです。

 

インソール

 

足のSOSはあなどれない

自分でも気が付かないうちに骨の棘ができているなんて驚きですね。

そういった骨棘も足から出ているSOSのサインです。

 

ポーズの模型

 

踵の痛みが続くようなら、まずは病院に。

そして、痛みが引いたからもうOKというわけでありません。

その後は同じ症状を繰り返さないよう自分でできる予防法を行っていきましょう。

 

足のトラブルは元になる原因を取り除かないかぎり、再発する場合も多いです。

痛い足のトラブルを繰り返さないために、ぜひ「足のお悩みカウンセリン」で足の事、靴のとをご相談下さい。