骨盤が心配なら足組みをストップ!組みたくなった時にする事とは。

足組ストップ

座っているとどうしても足を組みたくなる時ってありますよね。

また、気が付いたら無意識に組んでいたり。

 

特に足を組む事で体や足の不具合は感じたりしません。

組む事で骨盤がズレて体が歪むといわれると体に悪い気がしますね。

でも、気にしていてもついつい組んでしまう。

あなたはどうですか?

 

私達はどうして足を組んでしまうのでしょう?

そして、どうしたら止める事ができるのか。

 

実は、足を組まないようにするポイントも骨盤にあります。

そして足を組まないようにする事が足や体により良い状態をつくり出していきます。

 

  • 足を組むと体はどうなるのか
  • なぜ足を組みたくなるのか
  • 足を組まないようにする方法とは

 

では、この3つについて解説してまいります。

 

 

足を組むと体はどうなるの?

足を組むのを止めたいと思う理由は骨盤が気になるらという方が多いです。

骨盤が歪むと体に悪い影響があるのでは…と心配になります。

 

骨盤は体の中心です。

骨盤の状態はその上下にある背骨にも足にも大きく影響します。

 

骨盤の歪みからどんな影響が出るかというと

  • 腰痛、肩コリ
  • O脚、XO脚
  • 足の疲れ
  • 外反母趾
  • タコ、魚の目
  • 巻き爪
  • その他、足のトラブルなどなど

 

肩こりの女性

 

傾き、捻れる体

足を組んでいるとき、上になっている側の骨盤は前に傾き、内側に捻れます。

それに伴い太もも前側の筋肉は縮み、太もも後ろの筋肉は引っ張られます。

太もも外側の筋肉は引き伸され、内股の筋肉は縮まされます。

 

この状態が長くなると太ももの筋肉は前後、外内でそれぞれ伸ばされ縮まされバランスが悪くなります。

それに伴い腰の筋肉は足が上にある側が引き伸されます。

 

 

骨盤には多くの筋肉が付いています。

骨盤自体がズレるというより、骨盤に付着している足や腰の筋肉が様々な動作で引き伸され、縮められ左右で違いがうまれます。

 

 

この筋肉の左右差が骨盤の歪みを引き起こします。

 

足を組む女性

 

もちろん骨盤自体のズレもあります。

それよりは骨盤に付着する筋肉のアンバランスが問題になってきます。

 

 

どうしても足を組みたいなら左右交互に組んでいく方がまだ良いでしょう。

片側だけではアンバランスは広がります。

 

 

どうして足を組んでしまうのか

足を組むことを無意識に行っていたりしますね。

体は無意識に辛いと思うことは行いません。

 

つまり、楽になるために自然に足を組んでいます。

 

人間の体は左右対称ではありません。

左右のバランスが崩れると体は捻れた状態になります。

私達はこの捻れを解消するために無意識に様々なポーズをとります。

 

足を組む事もバランスをとるための行動です。

 

体が左に捻れている人は左足を上に組みます。このとき右足を上に組むと余計に捻れが強くなってしまいます。

いつも同じ足を組んでいる人は上になる足の方向に体が捻れているかもしれません。

反対側の足を組むと違和感を感じます。

 

また、デスクワークや移動で長時間座ったままでいると一部の筋肉に負担が掛かります。

足を組むことで一時的に筋肉の緊張がゆるんで楽になった気がします。

 

何度も組み替えてしまう時は脚やお尻、背中、肩など部分的に筋肉が緊張状態にあり、それを解消したいための足組みになります。組んでいるとまた違う部分が疲れてくるので組み替える。このくり返しです。

 

ラクをもとめる体

足を組むときは大抵背もたれに寄りかかったり、デスクに体を預けたりしています。

こうすることも体のラクさを求めるからです。

 

背骨を真っ直ぐに支える筋肉を使う必要がないので体にとってはラクですが、猫背になってしまい悪い姿勢が習慣化されてしまいます。

 

猫背は腰痛や肩こり、足の問題の原因の一つです

 

 

 

組まないようにするには

足を組まないようにするカギは座った時の姿勢によります。

 

 

その際、意識するのが「骨盤三角」です。

 

骨盤三角とは骨盤の上の出っ張りと恥骨を結んだ二等辺三角形をさします。

(正面から見た時の骨盤)

この三角形が横から見た時にどうなっているかがポイントです。

 

 

横から見た時にこの骨盤三角が床面に対して垂直になっていると姿勢は安定していい状態になっています。

(左:垂直 中央:前傾 右:後傾)

 

座っている時にも骨盤三角が床に対して垂直になっていると姿勢よく座っています。

 

それに対して骨盤が前や後ろに倒れた状態だと足を組みやすくなります。

 

 

骨盤三角の後傾

(骨盤三角の横から見て、骨盤は後傾)

骨盤三角の前傾

(骨盤三角の横から見て、骨盤は前傾)

 

 

骨盤三角が床面に対して垂直になっている座り方では、前側と後側の筋肉が釣り合って足を組みにくい状態になるからです。

 

そのために腹筋にすこし力を入れます。

入れるのはお腹だけ。

背中、肩、首はリラックスしていて大丈夫です。

 

いい座り姿勢

 

そして、これが本来の良い座り方なのです。

自然と足は揃います。

 

 

逆に足を組みたくなったら良い姿勢で座っていないとなります。

 

骨盤三角を垂直に立てる意識をして良い座り方の訓練をしてみましょう。

 

組まないことが全身に良い影響

コツがつかめると、どんな時でも骨盤を垂直に立てて座れるようになり、足組みをしなくなります。

それは、全身にとっても足にとっても良い効果があります。

 

立っている時も骨盤三角が床面対して垂直になっていると姿勢としていい状態となります。

 

女性の骨盤まわり

 

腰痛、肩こり、ストレートネックなどの上半身の問題から、外反母趾、タコ、巻き爪、足の疲れ、歩きにくいなど下半身の問題まで骨盤三角を意識することで変化が現れます。

 

デスクワークの仕事が長い方はこの時間を利用して骨盤三角を立たせる訓練をしてみてはいかがでしょう。