脱・外反母趾!したいなら国技に学べ!

【中野・新宿】足から体を見直すボディ&フットケア「la-porte ラポルト」の井出淳子です。

 

先月は知人に誘っていただき大相撲を観に両国国技館に行ってきました。

枡席で結構近くで見る取り組みはテレビと違い迫力満点。

思った以上にエキサイトしました。

 

土俵に上がる力士の方々を見て、気が付いた事があります。

 

国技である相撲は「外反母趾を修正するためのポイント」がちりばめられているスポーツだ!

という事。

 

さすが伝統です。

 

今回は脱・外反母趾!のために、相撲から何を学ぶのか解説いたします

そして、大事な外反母趾から足を守っていきましょう。

 

 

なぜ、アナタの足は外反母趾になったのか?

その前に、なぜ、足が外反母趾になってしまったのか分かりますか?

外反母趾は分かりやすい症状ですが、その原因になると知っている方はなかなかいません。

 

「靴が原因で外反母趾になるのよね」

「若い時に変な靴を履いたから曲がっちゃたの」

 

そうおっしゃるお客様が多いです。

 

 

もちろん靴にも原因はあるのですが、実は違います。

 

そもそも靴が原因だという誤解が、ある意味外反母趾の悪化を引き起こしています。

 

 

 

足は身体の土台で、身体の重みを一身に受け止めています。

 

体重が足にどう乗ってくるか

靴よりも、これが大きな問題になってきます。

 

体重の乗るちょうど良いポイントは内外のくるぶしを結んだ中間、足首のちょっと前になります。

ここにズバッと体重が乗ると足は安定します。

 

ただ、これがなかなか難しかったりします。

 

体重が良い重心位置からズレると…

足はこんな状態に。

 

過回内の足首

 

 

私達の足関節は内側に向けて倒れやすくなっています。

体重の掛かり方がずれると簡単に写真のような状態になります。

 

 

足は捻れてくるので、そのストレスはちょうど親指の付根の当りに集中します。

 

この状態が続くと靴に関係なく外反母趾は起ってきます。

 

あなたの足はいかがでしょうか?

 

外反母趾フットプリント

 

 

力士は意外と美脚の持ち主

 

力士の方の脚は意外と真っ直ぐです。

O脚、X脚の方はいません。(多少X脚気味の方はいますが)

筋肉と脂肪に覆われているだけで、脂肪を削れば美脚です。

 

つまり、足への体重の乗り方が良いのです。

 

逆にそうしておかないと重い体重で足や膝はすぐにケガをします。

 

本来、体重が重くお腹が出てくると、バランスをとるため腰が反り返ります。

すると自然に脚が捻れてしまいO脚やX脚になり、足への体重の乗り方もズレます。

 

でも、力士の方がそうならないのは驚くほど発達した脚の筋肉があるからです。

 

外反母趾を修正するには2つの筋肉だけに注目

ただ、私達も力士のように脚に立派な筋肉をつけなきゃ!というわけではありません。

あの体は格闘するための筋肉をつけた体です。

私達は必要な部分だけ筋肉をつけていきましょう。

 

という事で注目していただきたい筋肉が2つあります。

 

  • 太ももの内側筋肉(内転筋)
  • お尻の筋肉(臀筋群)

 

脚の捻れを防ぐためにはこの2つの筋肉を鍛えます。

内転筋

(内転筋)

臀筋

(大臀筋)

 

 

臀筋が発達しているアスリートはお尻の一部に凹みができるのですが、横綱白鵬は流石です。お尻も立派なヘコみがあります。

 

力士がやっている事をまねてみよう

 

ではどうやってこの2つの筋肉を発達させるかというと、、、

まずは、力士のまねをやってみましょう!

 

お相撲といったら四股ですよね。

 

そう、一番お勧めなのが四股(シコ)です。

これがとても内転筋と臀筋に効きます!

 

 

まずは基本の型となる「気鎮めの型」です。

背筋を伸ばし、膝は無理のない程度に広げて下さい。

 

 

「気鎮めの型」から「四股の型」に移ります。

足を広く開けて、中心線より45度爪先を広げます。

両足は90度以上に開くようになります。

 

  • (イチ)腰を落として、左に体重を移動させます。
  • (ニイ)そのまま、左の足の膝を伸ばしながら、右の足を上げていきます。左の膝が伸びたところで静止
  • (サン)右脚を地面に下ろします

 

 

腰を落とす時に気ををつけるのが膝です。膝に負担をかけないため、膝は爪先より前に出ないようにします。

お尻を突き出すようにかがんでいくといいでしょう。

 

やってみると意外とキツいです。

またおヘソの下の丹田に意識が入るので身体の軸が整います。

これも足にかかる重心をいい位置にするのに役立ちます。

 

四股の他に「仕切りの型」や「股割り」などやっていただくと足にいい体操ばかりです。

 

 

日本相撲協会のHPで相撲体操が紹介されています。

http://www.sumo.or.jp/IrohaKnowledge/sumo_kenko_taiso/

 

夏には国技館で体操大会もあるようです。

写真は去年の大会の時の写真。

 

 

このほかに沢山の型があります。

伝統で培われて引き継がれている事にはそれなりにワケがあります。

力士の方が大きな体をはって戦っていくには、私達が想像する以上に足も脚も大きな負担が掛かります。

 

ケガをしないように生み出されたのが四股を代表とする相撲の型です。

力士の方々と同じように私達も足と脚を鍛えていくことにより、外反母趾をはじめとする足の問題を修正していけます。

 

せひ、やってみて下さいね。