巻き爪と外反母趾はとても仲良し! 気を付けるポイントは1つ?

巻き爪と外反母趾は仲良し

巻き爪と外反母趾はとっても仲良し、お友達

足の問題は本当に沢山あります。

多分、皆さんが聞いたことも無いようなトラブルから、まだ名前もついていない症状もあるかもしれません。

でも、一つ言えることは

トラブル同士は線でつながっている!

外反母趾と巻き爪は症状としては別物です。

 

「巻き爪」は爪の両端の先が強く内側に曲がった状態を言います。

「陥入爪(カンニュウソ)」ともいわれ進行していくと曲がった爪が皮膚に食い込み激しい痛みを引き起こします。手の爪になることはなく9割以上が足の親指におこります。

 

外反母趾はもう知らない人はいない足の問題ですね。

足の親指が小指側(外側)に向けて指の付根から曲がっていく症状です。

 

 

片や爪の症状、片や足の骨格の変形です。

 

でも、とっても仲良しな症状。

つまり、セットになって現れることが多いのです。

 

だからといって

巻き爪の人は外反母趾で、外反母趾の人は巻き爪だ!

という訳ではありません。

 

ですが、根っこの部分では繋がっています。

今はどちらか片方だけの症状でも、後からもう一方も現れる事は多々あります。

 

では外反母趾と巻き爪の繋がった根っことは何でしょうか?

 

足のトラブル、何がつながっているのか

足はシーソーのようなもの

これは巻き爪の症状でいらしたお客様のフットプリントです

フットプリント

 

はく靴によっては巻き爪が痛くなりなかなか靴を選ぶのが大変とのこと。

おまけに最近、親指も曲がってきて外反母趾になるのでは…という心配も出てきました。

 

もう一方、この方は外反母趾が気になっているお客様。

外反母趾フットプリント

ただ、痛くはないけれども親指の爪が曲がっていていつも切るのに苦労するそうです。

どうでしょう、2つのフットプリントをみて共通点がわかるでしょうか?

どちらも爪先側よりも踵側に体重が乗っています。

 

 

足はシーソーだと思って下さい。

踵に体重が乗ると爪先側は上がり、爪先側に体重が乗ると踵側は上がります。

2人のお客様とも「踵荷重」からの「浮き指」です。

 

この指が地面にしっかり付かず浮いた状態が爪を曲げ変形させていきます。

足の爪は元から内側に丸まる性質があります。

爪の丸まる力に対抗するのが、地面からの突き上げです。

 

下から押される力を受けて、丸まりにブレーキがかかります。

なのに、地面に指がしっかり着けない。

これでは、爪は丸まります。

 

それと同時に親指が浮いていると何が起ってくるでしょうか。

本当なら大地をつかむように足の指はしっかり地面にくっいています。

そうでない浮いた状態だと指自体に力が入りません。

力のない指は横から圧がかかった場合、抵抗できず曲がります。

この状態が続くと親指は外側に向けて変形します。

 

では、どうしたらいいかというと靴にインソールを入れて踵にかかる体重を爪先側にも分散させます。ただし、そういった目的で作られたインソールを選ばないとなりません。

インソールを入れた靴をはいて歩く事で指の力、足自体の力を養っていきます。

 

ただ、インソールは対処療法です。

一日中、靴をはいているわけにいきません。靴をはいていない時でも踵への荷重を改善したいですね。

そのためには姿勢の修正からはじめていきます。

いい姿勢を保つことで足に掛かる体重をいい位置にもっていき、巻き爪と外反母趾どちらの症状にもストップをかけます。

 

気を付けるのは日常

そして、とても大切なのが足を意識をしていく事です。

気を付けるポイントは日常の足への意識。

 

足の爪先は目から一番離れているパーツです。

手と違ってなかなか意識が向きにくい個所で、つい忘れがちになります。

意識の向かない部分は力がなくなっていきます。足の指を握ったり開いたりのグーパー運動が出来ないのは、力がなくなっている証拠です。中には足の指は動かないものだと思っていた方もいました。

 

意識を高めて足指の力をつけていくために、グーパー運動をしたり自分で足指をマッサージするのもお勧めです。髪を留める太目の輪ゴムなどで親指同士の引っ張り合いもいいでしょう。

 

指でしっかり地面をつかめる足になる。

足指のグリップ変化

 

これができて、外反母趾と巻き爪の仲良しコンビからはサヨナラできます。

日頃の日常生活の中でどれだけ足に意識を向けてあげるかで、足は変化をしていきます。

体はやったことに対して必ず応えてくれます。

下手な投資と違ってリターンがありますよ。そこが足や体のケアの嬉しいところです。

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